「しばき隊」の実像
さて、こうした治安国家である日本ならではの暴力集団ですが、民団(在日本大韓民国民団)から見れば違ってくるわけです。民団の機関紙「民団新聞」によれば、野間を評価、「元祖しばき隊、ヘイトスピーチデモに体を張って抗議活動を続けているカウンター」としています。
野間氏の著作については「丁寧な検証と取材で説得力」、「膨大な資料と現地取材によって虚構性を暴き出す」などと評しています。
しばき隊と共に抗議行動をしていた元タレントの千葉麗子氏によれば、もともとは首都圏反原発連合の結成前に国会前で反原発運動を行っていたメンバーが中心となって結成された団体だと述べています。やはり「何でも反対」が原動力となっているようです。反対後は具体的にどうするのでしょうか。
それはさておき、2013年1月には「在特狩り行きたいな」と野間易通氏がツイートし、しばき隊の結成につながったということで、在特会に対する暴力行為を展開していったのです。
しばき隊が「ファシスト」と位置付けるのが安倍政権なのですが、自分達は「テロリスト」ということでしょうか。2014年9月30日付で「しばき隊」は解散しましたが、10月1日にはすぐ後継団体となる「C.R.A.C.」を結成しています。C.R.A.C.はしばき隊、プラカ隊、署名隊など反韓デモカウンターとしてのいろいろな一派が渾然一体となった団体であるとしていますが、実態は同じです。